ダイエットをするとき、「糖質制限は体調を壊す危険性が高い」という人もいれば、「糖質制限を行いやせて、キレイな体型になった」という人もいます。糖質制限というダイエット方法を普通体重の人が行うことは、本当に危険なのでしょうか?

そのメカニズムや、多くの食材に含まれる糖質の存在を知ることができれば、安心して糖質制限を行うことができるようになります。

実際に私も、ダイエットインストラクターの友人に指導を受けながら、本気でダイエットを始めた初期の頃に糖質制限について学びました。そして正しく実践することで、12kg以上やせてリバウンドせずに体重を保ち続けています。

また私とは正反対に、同じように糖質制限を行い、体調を悪くしてダイエットに失敗した友人も見てきました。その経験を踏まえて、正しい糖質制限について説明していきます。

糖質制限のメカニズムを知る

そもそも、糖質制限をするとどうしてやせるのでしょうか? ときおり、「糖質制限は砂糖などの糖分を摂取しないこと」と勘違いをしている人がいます。

チョコレートやケーキなどの砂糖が多く使われたお菓子を食べないようにしたり、砂糖をコーヒーに入れないようにしたりしては、「糖質を制限しているけど結果がでない」と不満をいう人がいるのです。この場合結果が出ない理由は、糖質制限に関して正しく理解せずに行っているからです。

糖質制限とは、砂糖が使われている料理だけでなく「糖質の多い食材を制限」することです。糖質の多い食材として炭水化物が挙げられます。炭水化物は、主に糖質と食物繊維で構成されています。炭水化物の代表ともいえる白米やパン、麺類などには、食物繊維よりも多くの糖質が含まれています。

やせて体重を落としたいと考えている人であれば、「炭水化物抜きダイエット」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。実際、炭水化物抜きダイエットと糖質制限は同じといえます。またこの二つは、正しく取り組めば体重が面白いように落ちていくため、流行したダイエット方法のひとつです。では、そのメカニズムを説明します。

炭水化物(糖質)はエネルギーに変換されやすく、脂肪になり太る

先ほど述べたように、私たちが主食として食べるごはんやパンの栄養素には、食物繊維よりもはるかに多い糖質が含まれています。この糖質は、体内に入るとすぐにエネルギーとして変換されて、私たちが仕事をしたり運動したりするのをサポートしてくれます。

例えば、体重を落としたくないマラソン選手は、走る前に糖質の多いバナナなどの果物を食べることがあります。これは、運動で消費したカロリーに対して、エネルギー(カロリー)に変換されやすいバナナで効率よく補うことで体脂肪を落とさずに済むからです。このように糖質は、実に素早くエネルギーに変換されます。

では、大量の糖質を摂取して、運動などもしない生活を送っていたらどうなるでしょうか? 体内には飢餓になっても耐えられるように、余ったエネルギーを脂肪に変換して蓄えておく機能が備わっています。そのため、大量の糖質はすぐに脂肪となってどんどん太ります。

毎食、ごはんやパンなどの糖質が多い主食をたくさん食べるのならば、その分だけエネルギーを運動などで消費しなければやせることはできません。しかし、勉強で忙しい学生やパソコン業務で机に座っているばかりの人にとっては、食後に運動などはできません。

その場合におすすめなのは、糖質よりもたんぱく質などエネルギー変換の効率が悪い食材を好んで食べることです。

ごはん2杯食べるよりも、トンカツの方がやせやすい

同じカロリーを摂るのであれば、エネルギー変換されにくいたんぱく質の多い食材を食べることで、体内に蓄積される脂肪を減らすことができます。糖質よりたんぱく質の方が、6倍もエネルギーに変換される際に消費されるカロリーが多いからです。

糖質を摂取したとき、糖質であると体内でエネルギーに変換される際の工程が少ないです。そのため、すぐに運動などで使えるカロリーとなります。しかし、運動などで消費できなかった場合、そのカロリーは脂肪として体内に蓄積されます。

糖質の多い食事を摂り続け、運動をしない生活を送っている人は、脂肪がつきやすい体質になっていきます。

しかし、たんぱく質を摂取した場合は、エネルギーに変換される際の工程がたくさんあります。この変換工程で、摂取した食品のカロリーを多く使うため、実際に体内に残るエネルギーは少なくなります。

例えば、身体を工場だとイメージするとわかりやすいです。糖質をエネルギーに変換するために使うマシーンは1つです。しかし、たんぱく質をエネルギーに変換するためには、6つのマシーンを動かさなくてはなりません。1つよりも6つのマシーンを動かす方が、6倍エネルギーが必要になります。

このマシーンを動かすエネルギーを、摂取した食品のエネルギーから利用します。そのため、同じカロリーであっても糖質とたんぱく質を摂取するならば、たんぱく質の方が体内に残るエネルギー量が少なくなるという現象が起きるのです。

例えば、糖質とたんぱく質を100kcalずつ摂取した場合を比べてみます。

糖質(100kcal) たんぱく質(100kcal)
体内でエネルギーに変換されるときに使われるカロリー量 5kcal(摂取した食品のカロリーの内、5%が体内で消費される)  30kcal(摂取した食品のカロリーの内、30%が体内で消費される)
体内に残るカロリー量 95kcal  70kcal

このように、同じカロリーを摂取しても体内に残るカロリーは、糖質よりもたんぱく質の方が少ないです。では、わかりやすくごはんとトンカツで比べてみましょう。

ごはん1杯 ローストンカツ1枚
実際のカロリー(エネルギー変換前) 250kcal 500kcal
体内に残るカロリー(エネルギー変換後) 237kcal 350kcal

もしあなたが、ごはん2杯(合計500kcal)食べた場合は474kcalが体内に残ります。ローストンカツ1枚の方が、揚げ物なので満足感もあり腹持ちがいいです。さらに、体内に残るカロリーは350kcalとごはん2杯より少なくなります。

また、体内に余った糖質は脂肪に変換され蓄積されますが、たんぱく質は細胞や筋肉になります。筋肉は体脂肪を燃焼するために欠かせない存在です。

その一方でごはんなどの糖質を取りすぎると、さらに糖質を取りたくなるという悪循環に陥りやすいです。その理由は、血糖値が関係してきます。

血糖値の急上昇を防ぐと食欲制御できる

ごはんやパンなどの炭水化物や、お菓子などの糖質の多い食品をたくさん食べると、急激に血糖値が上昇します。そして、急激に上がった血糖値はすぐに下がっていきます。

このとき脳は、「血糖値が下がりすぎているので糖分が欲しい」と信号を送ります。そのため、ごはんをたくさん食べたにも関わらず、すぐにお腹が空いたように感じたり、お菓子をたくさん食べたのにお腹が空いたりということが起こります。

しかし実際には、胃の中に消化しきれていないものがあり、お腹が空いているわけではありません。ただ脳が糖分に依存している状態になっているのです。多くの太っている人で「口がさびしい」「食べてもすぐお腹がすく」と言っているのはこのためです。

そして、過度に摂取した糖分はエネルギーに変換されます。ただ1日の消費エネルギーには限界があります。そのため消費しきれなかったエネルギーは、脂肪として体内に蓄えられるようになります。このようにして、多くの人がどんどん太っていきます。

また1日のエネルギー消費量は、歳を重ねるごとに下がっていきます。また、仕事や学業が忙しく運動を全く行うことがない生活を送っている人は多いです。そのような人は、若いときに比べると筋肉量も下がり、基礎代謝(運動しなくても、生きているだけで消費されるエネルギー)も著しく下がっている状態の場合が多いです。

こうしたとき、「全く糖質をとらない方がやせるのでは?」とストイックに糖質制限をする人がいます。しかし、それはとても危険な考えです。

過度な糖質制限の危険性

過度な糖質制限をすると眠くなったり、身体がだるくなったりすることがあります。糖質は、身体の中で素早くエネルギーに変換されます。例えば、疲れているときに甘いものを食べて頭がスッキリした経験がある人は多いと思います。

私も海などに行った帰りのドライブで非常に疲れて眠いとき、キャンディーやチョコレートを食べて目が覚めたような感覚になった経験があります。

身体の中に全く糖質が入ってこない状態は「すぐに使えるエネルギーがない状態」が続いているとことを意味します。全く糖質を摂らない状態が長期間続けば、エネルギー不足により眠く感じたり、だるくなったりします。

実際、急激に糖質が含まれている食材を食べなくなったことにより、人によっては身体がSOSサインを出すことがあります。

このような場合、無理な糖質制限をしていないか食生活を見直す必要があります。では、どのような人が危険な状態になりやすいのでしょうか。

事例:1日の摂取カロリーが極端に少ない上に糖質制限をしていた女性

同じ職場の女性で、めまいや肌荒れがなかなか治らないことに悩んでいる女性がいました。もともとスレンダーで美しい女性だったのですが、美意識が高く普段から食べ過ぎないようにしたり、太らないように職場から自宅まで数キロある道のりを歩いて往復したりしていました。

あるとき、ひどかった肌荒れが少し綺麗になってきていたので、何をしたのか尋ねると「きちんとごはんを食べるようにしたら肌荒れが治った」というのです。

彼女は、普段から体型を維持するために1日の食事は1〜2回で、ごはんやパン、肉類はほとんど食べないという非常に偏った食生活だったそうです。

もともと綺麗な女性でしたが、私から見ると健康的で美しいとは思えない状態でした。過度な食事制限を行ってやせても、めまいや肌荒れに悩むのであっては、ダイエットをしない明るいデブの人生がマシかもしれません。

無理なダイエットをして骨と皮になるのではなく、健康的な美を追求している美しい女性の方が素敵です。

そのためには、ある程度のダイエットスキルを磨く必要があります。したがってスキルを磨けば、前述の彼女のように、「カロリー制限や食事制限をしっかりできる人が、さらに糖質制限を行うことはとても危険」であることが分かります。

同時にカロリー制限と糖質制限を行うことの危険性

例えばあなたが、強い精神力をもって食事の回数や一回の食事の量を減らしたとします。すると、1日の摂取カロリーが基礎代謝(生命活動使われるカロリー)を下回り、非常に簡単にやせることができます。

これに加えて、あなたはさらにやせたいと思い、カロリー制限している上に糖質制限を行ったとします。その場合、1日に必要な栄養が充分に摂れない状態が続いてしまい、体調を壊す恐れが出てきます。

医師やダイエットトレーナーの指導を受けながら、正しく取り組んでいれば大丈夫かもしれません。しかし、独自の理論で過度なダイエットをすることはあまりおすすめできません。

農林水産省のホームページでも、正しいダイエットについて書いてあり、その中に「やってはいけないダイエットあれこれ」という記事があります。そこでは、低炭水化物ダイエット(糖質制限)についての注意を下記のように記載しています。

でんぷん質の多い食品を食べないと、健康によくありません。なぜなら、様々な栄養素をとることができなくなるからです。また、低炭水化物の食事では脂質が多くなる傾向があります。脂質(特に肉やチーズ、バター、ケーキ等の食品に含まれる飽和脂肪酸)が多い食事は、冠状動脈性の心臓病にかかる可能性を増やします。

低炭水化物の食事では、くだものや野菜、食物繊維の量も制限するかもしれませんが、これらもすべて健康に不可欠なものです。

引用:正しいダイエットとは?農林水産省ホームページより

このようなことからも、なにかひとつの栄養素をまったく摂取しない過度なダイエット方法は、病気などのリスクをもたらします。糖質は太りやすい栄養素ですが、必要な栄養素のひとつなのです。

糖質は脳にとって大事な栄養素

では、糖質はどうして必要なのでしょうか。糖質を取り過ぎれば、脂肪に変換されやすく肥満になる可能性があることは事実です。例えば、テレビ番組などに出てくる脳科学の教授の話があります。

学会などの控え室で待っている教授たちは、学会が始まる直前になるとコーヒーなどに砂糖を入れて飲むそうです。これは、糖質が素早くブドウ糖に変換されて脳にいい影響を与えるといわれているからです。

「脳にとって唯一のエネルギーはブドウ糖である」という説に関しては、実際のところ賛否両論あります。人間に必要な五大栄養素には、糖質(炭水化物)、脂肪(脂質)、たんぱく質、ビタミン、ミネラルがあります。その中でも糖質は必要ないという説を唱える人もいます。

なぜなら、脂肪やたんぱく質など糖質以外の栄養をしっかり摂取していれば、糖質に変わる栄養素を体内で作ることができるからです。

しかし、その過程(糖質に代わる栄養素を作る過程)には時間がかかることも事実です。たんぱく質などの栄養が足りていなければ、すぐにエネルギー源として使える糖質が必要になるケースがあると考えられます。

過剰な糖質摂取は肥満や病気のリスクを上げることになります。ただ、まったく糖質は必要ないという考えも極端すぎます。現にごはんやパンは糖質の多い食品ですが、食物繊維などダイエットに必要な栄養素もあります。

また、ごはんやパン、お菓子などを摂取しすぎて太ってしまった人にとって、それらをまったく食べないというダイエット方法は過度なストレスになります。結果的に、過剰な食事制限のストレスによって暴飲暴食をしてしまったり、生活に支障をきたしたりする可能性も出てきます。

糖質制限を上手に行い、ストレスを溜めることなくやせるには、糖質に関する食品の知識をつけることが不可欠だといえます。

糖質制限をするために知っておくべき食品の知識

多くの人が、甘いお菓子や砂糖に糖質が多いこと知っています。しかし、どのような食品に糖質が多く含まれているか知らない人がほとんどです。実際に私も、食品のGI値(グリセミック指数)という概念を知るまでは、どんな食品に糖質が多く含まれているのか知りませんでした。

GI値とは、アメリカ発のダイエットに用いられている考え方です。これは、食品を食べたときの血糖値の上昇を数値化したもので、数値が高いほど血糖値が急上昇する食品であるというものです。

前述の通り、血糖値が急上昇すれば脳が血糖値を極度に下げてしまいます。そして、下がった血糖値を上げるために、脳が「もっと糖分が欲しい!」と身体に指令を出します。そして、空腹ではないのに「なにか食べたい!」と感じます。

GI値の低い食品から食べるようにすれば、血糖値の上下が穏やかな状態が続きます。そのため過剰に糖質を欲しがらなくなり、結果として食欲を抑えることができます。

それでは実際に、GI値の高い食べものを知り、その代わりとして摂取するのに好ましいGI値の低い食品には、どのようなものがあるのでしょうか。

GI値の高い食品を知り、食欲制御する

すべての食品のGI値を覚えることは、とても骨の折れる作業になります。しかし、普段からよく食べる食材のGI値が高いか低いかを知り、代わりに何を食べる方が良いかを覚えることはそんなに難しいことではありません。

例えば、あなたが毎日白米を食べていたとします。その場合は下記のように考えると食品を選びやすくなります。

ごはん(GI値84)>おかゆ(GI値57)>玄米(GI値56)
ごはんが食べたくなったら、おかゆか玄米を食べるようにすると血糖値が上がりにくく、食欲を抑えることができる。

また、GI値が60以下の食品を積極的にとっていく方が血糖値は上がりにくく、やせ体質に近づきます。ただ、忙しい場合やレストランなどで食べられるものが限られている場合があります。そのときは、その中からGI値の低いものを選んで食べるといいでしょう。

それでは、一般的によく食べられているGI値の高い食品を例に、「ごはんを食べるのならば、白米を玄米に置き換える」という考えを元に、私なりにリストを作成しました。

主な主食のGI値

下記は主食を食べるときに、私が実践している食品の置き換えリストです。

食品(置き換え前)  GI値 食品(置き換え後) GI値
ごはん 84 玄米 56
菓子パン(あんぱん) 95 食パン 91
うどん 80 そば 59
インスタントラーメン 74 中華麺 61

パンなど小麦粉が多く使われているものは、比較的GI値が高いです。コーンフレーク(GI値75)は手軽でカロリーも低そうですが、パスタの乾麺(GI値65)の方が腹持ちもよくGI値が低めです。

多少カロリーが高めでも、腹持ちがよく血糖値が上がらない食品があれば、そちらを選ぶ方が得策です。その方が、結果として食欲を抑えながらも満足感を得ることができて、1日のトータル摂取カロリーを抑えることができます。

主な芋、根菜類のGI値

下記は芋や根菜類を食べるときに、私が実践している食品の置き換えリストです。

食品(置き換え前) GI値 食品(置き換え後) GI値
ジャガイモ 90 さつまいも 55
にんじん 80 だいこん 25
かぼちゃ 65 たまねぎ 30

芋や根菜類は食物繊維が多く含まれています。しかし、糖質が多い食品もあります。

仮にあなたが、ジャガイモが大好きだったとします。このとき、食べないことがストレスになるくらいだったら、完全に食べることをやめる必要はありません。

その代わり、バター炒めではなく、蒸しイモにするなど調理法を低カロリーになるように工夫したり、食べる回数を減らしたりして、その代わりにさつまいもを食べるようにするといいでしょう。

主な果物のGI値

下記は果物を食べるときに、私が実践している食品の置き換えリストです。

食品(置き換え前) GI値 食品(置き換え後) GI値
パイナップル 65 キウイ 35
スイカ 60 りんご 36

ビタミンやミネラルが豊富に含まれている果物は、高カロリーで糖分も多いお菓子を食べるよりもいいデザートになります。ダイエット中に甘いものが食べたくなったときには、果物で糖分を摂る方がやせやすい体質に近づきます。

なぜなら、果糖に含まれるビタミンやミネラルは、体内で栄養を効率的に摂取できるように働いたり、脂肪を燃焼したりするときに欠かせない栄養素だからです。体重が停滞しているダイエット中にビタミンなどを多く含んだ食事内容にすると、体重が急に落ちだすのはこのためです。

やせる食生活を送るために知っておきたい、GI値の低い食品

ここからは、GI値が60以下の食品をリストにして紹介していきます。また、その特徴と食べるときに知っておくと役に立つ知識を説明していきます。

主食のGI値が低い食品

糖質制限では、ごはん類、麺類は食べない方がいいといわれています。しかし私の場合はストレスを避けたいので、どうしても食べたいときは週に1〜3回は玄米やそばを食べて満足感を得ています。

小麦粉はGI値の高い食品になります。そばを選ぶときは、そば粉が100%使われている十割そばがオススメです。また、玄米は白米よりもビタミン、ミネラル、たんぱく質などの栄養価が高いです。

白米は玄米を精米したものです。精製する過程で多くの栄養素が失われます。しかし、糖質は玄米よりも白米の方が上がります。

これは、小麦粉も同様です。料理で小麦粉を選ぶ場合、精製されていない全粒粉を選んだ方が栄養価は高く、GI値が低くなります。パンも白いパンより、全粒粉やライ麦を使った茶色いパンを選ぶといいでしょう。

GI値の低い主食 GI値
おかゆ(精白米) 57
玄米 56
そば 59

野菜、芋類のGI値が低い食品

野菜や芋類は食物繊維、ビタミン、ミネラルを多く含んでいます。また、生で食べられるものはそのまま食べるようにするといいです。なぜなら、多くのビタミンは加熱調理すると栄養分が失われやすいからです。そのため、加熱すると効率的に栄養を体内に摂取できなくなります。

また、生で食べると栄養がたくさん摂れるだけでなく、歯ごたえもあり咀嚼回数が増えます。野菜の生食は満腹感を大変得やすいです。

GI値の低い野菜、芋類 GI値
さつまいも 55
たまねぎ 30
トマト 30
しいたけ(生) 28
キャベツ 26
白菜 23
レタス 23
ほうれん草 15

こんにゃく類のGI値が低い食品

夏場などあっさりしたものが欲しいとき、冷たい麺類を食べたくなることが多いです。しかし、麺類はカロリーもGI値も高いものが多いです。そんなときに私は、糸こんにゃくを代用して食べます。

いまは糸こんにゃくだけでなく、ソースがついているこんにゃくラーメンやパスタなどの食品もあります。スーパーマーケットでも買えますが、インターネットで探すと味も種類も豊富です。

GI値の低いこんにゃく類 GI値
こんにゃく 24

肉類、魚介類のGI値が低い食品

肉類や魚介類は、糖質制限をするときに欠かせない食品です。腹持ちがよく、食べたときの満足感も高いです。さらに、たんぱく質やコラーゲンなどの栄養価も高いため、ダイエット中の疲れやすい身体をサポートしてくれます。

GI値の低い肉類 GI値
牛肉(ひき肉、もも、ロース) 46
とり肉(ささみ、ひき肉、むね、もも) 45
豚肉(バラ、ひき肉、もも、ロース) 45
とりの卵(生、ゆで卵) 30

魚の調理法は、煮魚よりも焼き魚がオススメです。煮物の場合、砂糖や醤油、みりんなどを大量に使うため、GI値、カロリー共に高くなります。

また、濃い味付けのおかずを食べる場合は、ごはんなどの味の薄い食品を食べたくなりがちです。その場合、玄米やおかゆにするなどの工夫をすると血糖値の上昇を抑えることができます。

GI値の低い魚介類 GI値
塩鮭 47
あじ 45
あさり 40
まぐろ 40

豆類のGI値が低い食品

人によっては、肉類や魚類をあまり好んで食べない女性がいます。または、野菜と主食ばかり食べている人もいます。この場合、たんぱく質など筋肉や疲労回復に役立つ栄養素が摂れていない状態が続き、体調を壊してしまいます。そのような人が糖質制限を行う場合、毎日積極的に食べたい食品は豆類になります。

主に、豆腐や豆乳などの大豆食品は「畑のお肉」といわれるほど、たんぱく質が豊富です。それに加え、豆類は野菜よりも腹持ちがよく、イソフラボンなど女性ホルモンにいい影響を与える栄養素が含まれています。

また、アーモンドはビタミンE、ビタミンB2が豊富で「抗酸化作用・皮膚のバリア機能・血行促進作用」が高いです。そのため美肌にもいいとされています。またビタミンB2は、体内で脂肪燃焼のサポートをします。アーモンドはGI値も低く、ダイエットにも美容にもいい食材といえます。

しかし、アーモンドを食べすぎると高カロリーになってしまいます。また、油分が多くニキビの原因にもなります。小皿に入れて数を数えて食べるようにして、多くても1日20〜25粒(約120〜150kcal)ほどに抑えることをオススメします。

GI値の低い豆類 GI値
豆腐 42
おから 35
納豆 33
枝豆 30
豆乳 23
アーモンド 30

果物、乳製品、甘味料のGI値が低い食品

糖質制限を始めて最初の数週間は、異常に甘いものが食べたくなる場合があります。そんなときの間食に、コンビニエンスストアに行ってチョコレートやポテトチップスを買うのではなく、果物、乳製品、甘味料はとても役に立ちます。

果物には、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富です。また、GI値が低いものも多いため血糖値を穏やかに保つことができます。果物を活用すれば、間食の満足感を得つつ食欲を抑えることができます。

GI値の低い果物 GI値
バナナ 55
りんご 36
キウイ 35
みかん 33

乳製品は、ビタミン、ミネラル、脂肪、たんぱく質、糖質と五大栄養素のすべてを含んでいる食品でもあります。しかし、カロリーが高いため食べすぎると太りやすい食品のひとつになります。牛乳であれば、1日コップ3杯程度(375kcal)が良いでしょう。

GI値の低い乳製品 GI値
牛乳 25
プロセスチーズ 31
プレーンヨーグルト 25
バター 30

甘味料には砂糖やはちみつなど様々な種類があります。料理によっては、甘味料は必ず必要な調味料ですが、量を抑えるようにしましょう。また、お菓子などを作るときは、GI値の低いものを使うといいです。

GI値の低い甘味料 GI値
メープルシロップ 46
アガペシロップ 28

「GI値が高いものは全く食べない」とストイックになりすぎず、できる範囲で糖質制限を行うようにするだけでも食生活に変化がでてきます。いい習慣が身についてくると、体重に変化が表れるようになります。

GI値の高い食べものを上手に避ける習慣をもつとやせる

糖質制限でやせるために一番大切なことは、「自分の食べている食品のGI値を知り、その中でGI値が高いもの(60を超える食品)を制限する」ということです。

例えば、私はお菓子が大好きだったのですが、ダイエットを始めて間もないころはGI値を知りませんでした。そのころ、ダイエット中のおやつとして食べていたものの中に、あんぱんやこしあんを使った和菓子があります。あんぱんやこしあんは、どちらもGI値が80を超えるものでした。

また、そうめんや春雨も好んで食べていましたが、それよりもお蕎麦の方が低いGI値であることに全く気づいていませんでした。このように、せっかく一生懸命白米や麺類などを減らしていても、それ以外ではGI値の高いものを選んでいたのです。

私の場合、糖質制限の指導を受けるまで勘違いした食生活を送っていました。ただ、それまでの生活がダイエットとは程遠いもので、不健康そのものでした。毎日といっていいほど、白米やお菓子、ジャンクフードなどのGI値の高いものばかりを食べる食生活と、夜中でも食べるという生活習慣を送っていました。

そこで、主に摂取していたGI値の高い食品をカットするだけでも、簡単に半年間で12kgほどやせて、リバウンドすることもありませんでした。また、過度な糖質制限をしているわけではなく、適度に糖質も摂取しているので健康的にやせることができました。

このことからもわかるのは、糖質制限で上手にやせるには、高いGI値の食品を知ることです。そして、自分の食生活の中で主に摂取している高いGI値の食品をやめて、低いGI値の食品を食べる習慣を身につけることで、効果的にやせることができます。

正しい知識をもって、自身にあったやり方で糖質制限を行えば、安全にやせることができます。